西暦二千十八年三月七日

嘘の晴れだし宝石の国買い忘れるし玄関先の白粉花は収拾つかなくなってきたし蜂も焼き殺すしいいことなかったな

 

陰謀は流行らないんだってよお姉ちゃん と妹が言う

じゃあおれはどうしたらいいんだ と聞く

私のように歯科医になればいい と言う

たしかに歯にも耐用年数のあったはずで 世界に生えるどんな歯よりも長生きした妹が保有する歯には大統領も注目している

歯ッ歯ッ歯ッ歯ッ歯 そういうとこだと思うよ歯(お)姉ちゃん

と歯妹が歯言するのにも飽きて絞り尽くした脳の汁を記憶の層に挟み込む やすりと針の庭を拡張する許可だけを隠した鰐の歯

嬉しいくらい狭いな と思う

 

句読点廃止しませんか?

 

 

 明日につづく。