西暦二千十七年十一月十一日 

風の強い日だった。外出はコンビニだけで、帰ると家族がNetflixでファンタスティックビーストを観ていた。金もかかって魔法ってんだから光彩陸離たる画面の続くはずなのになぜか低い温度感と、吹き替えの関係なのか主人公をはじめとして登場人物全員アスペっぽい雰囲気が良かった。一日中寝ていたはずなので全部夢かもしれない。日付が変わっても陽が出るまでは今日のカウントにして、眠れないのでさっきまで星を見ながらガタガタ震えていた。片田舎なので巨きな星はよく見える、今日はスプレー状の細かい星もよく見えるなあ、街灯もうるさいくせして意外にもと思って地表に目を戻すと天の河に見えていたものは肉眼のノイズに過ぎなかった。

 

プリパラは10話くらいまで観た。

なおが勝手に納得したのはいいが本質的には何も救われてないやんとか思った数瞬のちにはらぁらがトモチケの贈与という形で友を完全に救済していたので泡吹いて死んだ。愛をどうしても思い付かなかったんです。あとなおの顔が陽毬に似ている。トモチケをパキるのはピングドラムの分与なんすよ、ゲラゲラ。実物を一枚パキッてみて、あの分割の不可逆性は重要だと理解した。あんなにもアニメでしつこく描かれることの販促以外の意味も見えるというものよ。クダ巻き終わり。

 

明日に続く。