西暦二千十七年十月二十九日

雨。車を駆って精米に行った。それだけ。

 

この仮称西暦二千十七年では何も起きないが、1 G を発生する程度の回転はしている。しかし最近、それに加えてよくコケるようになった。常に力を、ごくごく軽い力、羽毛で一撫でくらいでしかない力を南に向かって感じている。先週も階段でコケて足を挫いた。じつはこの土地も減速期に入ったらしいと、関節がランダムに動く鬱病の友人が言っていた。ここ数万年来、われわれは長い長い減速を続けているのだった。曰く、終着が近いという。

 

カイバに出てくる水田わさび声の恐い上司になりたい。

 

明日に続く。